130918 大人の美術講座(オトナ美) 第四回 日本画@松本市美術館
今回もいい経験が出来ました~♪
さてさて、
松本市美術館にて、
大人のための美術講座(オトナ美)というものにまたまた行ってきました~
夜、やってくれるから、有難い
前回のフレスコ画が面白かったので、
キャンセル待ちでお願いしていたら、空きが出てラッキー
アニメーション基礎講座、発想力養成講座に続き、
第四回は、日本画
講師は、エクセラン高校の日本画担当の小林先生。
皆さん、日本画から何を連想します?
ゆこもりは、なんだろう…、
岩絵の具の綺麗さと、なんだか扱うのが大変そうな感じかな
結局、絵の具とそれを溶かすものによって、
例えば、油絵具だと油で溶かすし、
アクリル絵の具だと、アクリル樹脂で溶かすんですよねー。
で、日本画はというと、
膠(にかわ)で溶かして、キャンパスに接着させるんです。
膠は、動物の皮革や骨髄から採られる強力な糊ですね
いろいろな種類があるみたいですが、
今回は、三千本という棒状のものを使いました。
膠にも、いろいろあります♪
既に先生が、溶かしてくれていました。
で、実際にやってみると…、
手順としては、
①既に銀箔を貼ってある板にドーサを塗る(ドーサ引き)。
ドーサ(礬水液)とは、膠液に明礬(ミョウバン)を少量加えた物で、
紙の滲み止めの役割をします。
これが、なかなかイメージできなかったのですが、
今回の場合は、銀箔を腐食させないための保護材の役目でした。
なので、塗った所は、銀がキレイに残りました。
↓
②ドライヤーでよく乾かし、
ムトウハップ(硫黄が主成分の家庭用入浴剤)が塗ってある紙を
熱したコテもしくは、アイロンで押し付け、銀を腐食し、変色させます。
コテの方が、熱量をかけられるので、劇的に変わり、
アイロンは、じっくりあてられるので、コントロールできる感じかな。
熱の加え方、硫黄分の濃さにより、黒くなったり、緑っぽくなったり
↓
③再度、全体にドーサを塗って乾かし、銀の腐食を止めます。
④乾かしている間に、下絵を(今回は)トレーシングペーパーに描く。
↓
⑤下絵の裏側に、鉛筆をこすり付け黒くして、下絵を転写する。
これが、原始的でびっくり(笑)
転写紙とか使わないんですねー
↓
⑥下絵にそって、絵付けをしていく。
で、絵の具ですが、いろいろあって、
・岩絵の具ー天然、新岩、合成
・水干(すいひ)絵の具ー岩絵の具より、粒子が細かい。
私は、岩絵の具を使って、色もいろいろ混ぜてみました
樹皮の緑の「苔蒸した」感じは、垂らし込みで♪
案の定、時間が全然足りなくて、肝心な花びらを描ききれませんでした~
これ、砂子蒔きという技法までやってみたんです…。
描く時間は、正味90分ないくらいかな…。
その間に、岩絵の具を膠で溶かすとかの準備やら、
いろいろ手間がかかりましたねー。
反省点としては、
係の人に、「図柄は当日決まったものがあります」と言われたけど、
結局、ぶっつけ本番で、描くことになり
下絵に時間がかかってしまい、肝心の本番を描く時間がなくなったこと
何か、具体的なお手本でもあるのかと思った…
もう絶対、これからは、前もって描くものを準備しよう…。
絵心のない私は、急には思いつかないょ…
まあそれも、「自由に描いてもらいたい」という
小林先生の意図だったみたいだけども、ね…
日本画の奥深さとともに、
何故、皆がやれない(やらない)のか、少しわかった気がしました
だって、やっぱり、手順や準備が面倒(爆)
岩絵の具も高いみたいだしねー
でもでもでも、岩絵の具のキレイさは、虜になる、うん!
銀箔の上に描けたもの楽しかったですっっっ
オトナ美 HP
http://www.city.matsumoto.nagano.jp/sisetu/oshirase/otonabi.html
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