130918 大人の美術講座(オトナ美) 第四回 日本画@松本市美術館

今回もいい経験が出来ました~♪

 

1309181

さてさて、

松本市美術館にて、

大人のための美術講座(オトナ美)というものにまたまた行ってきました~

夜、やってくれるから、有難い

前回のフレスコ画が面白かったので、

キャンセル待ちでお願いしていたら、空きが出てラッキー

アニメーション基礎講座、発想力養成講座に続き、

第四回は、日本画

講師は、エクセラン高校の日本画担当の小林先生。

皆さん、日本画から何を連想します?

ゆこもりは、なんだろう…、

岩絵の具の綺麗さと、なんだか扱うのが大変そうな感じかな

結局、絵の具とそれを溶かすものによって、

例えば、油絵具だと油で溶かすし、

アクリル絵の具だと、アクリル樹脂で溶かすんですよねー。

で、日本画はというと、

膠(にかわ)で溶かして、キャンパスに接着させるんです。

は、動物の皮革や骨髄から採られる強力な糊ですね

いろいろな種類があるみたいですが、

今回は、三千本という棒状のものを使いました。

1309184

1309185

膠にも、いろいろあります♪

1309186

既に先生が、溶かしてくれていました。

で、実際にやってみると…、

手順としては、

①既に銀箔を貼ってある板にドーサを塗る(ドーサ引き)。

1309182

13091810

ドーサ(礬水液)とは、膠液に明礬(ミョウバン)を少量加えた物で、

紙の滲み止めの役割をします。

これが、なかなかイメージできなかったのですが、

今回の場合は、銀箔を腐食させないための保護材の役目でした。

なので、塗った所は、銀がキレイに残りました。

②ドライヤーでよく乾かし、

13091811

ムトウハップ(硫黄が主成分の家庭用入浴剤)が塗ってある紙を

熱したコテもしくは、アイロンで押し付け、銀を腐食し、変色させます。

13091812

13091813
これが、面白かった

コテの方が、熱量をかけられるので、劇的に変わり、

アイロンは、じっくりあてられるので、コントロールできる感じかな。

熱の加え方、硫黄分の濃さにより、黒くなったり、緑っぽくなったり

③再度、全体にドーサを塗って乾かし、銀の腐食を止めます。

13091814

④乾かしている間に、下絵を(今回は)トレーシングペーパーに描く。

⑤下絵の裏側に、鉛筆をこすり付け黒くして、下絵を転写する。

これが、原始的でびっくり(笑)

転写紙とか使わないんですねー

⑥下絵にそって、絵付けをしていく。

で、絵の具ですが、いろいろあって、

・岩絵の具ー天然、新岩、合成

1309187

・水干(すいひ)絵の具ー岩絵の具より、粒子が細かい。

1309188

私は、岩絵の具を使って、色もいろいろ混ぜてみました

13091815

13091816

13091817

樹皮の緑の「苔蒸した」感じは、垂らし込みで♪

13091818
で、樹木を描くという主題だったので、古木の夜桜をイメージ

案の定、時間が全然足りなくて、肝心な花びらを描ききれませんでした~

13091819

これ、砂子蒔きという技法までやってみたんです…。

描く時間は、正味90分ないくらいかな…。

その間に、岩絵の具を膠で溶かすとかの準備やら、

いろいろ手間がかかりましたねー。

反省点としては、

係の人に、「図柄は当日決まったものがあります」と言われたけど、

結局、ぶっつけ本番で、描くことになり

下絵に時間がかかってしまい、肝心の本番を描く時間がなくなったこと

何か、具体的なお手本でもあるのかと思った…

もう絶対、これからは、前もって描くものを準備しよう…。

絵心のない私は、急には思いつかないょ…

まあそれも、「自由に描いてもらいたい」という

小林先生の意図だったみたいだけども、ね…

日本画の奥深さとともに、

何故、皆がやれない(やらない)のか、少しわかった気がしました

だって、やっぱり、手順や準備が面倒(爆)

岩絵の具も高いみたいだしねー

でもでもでも、岩絵の具のキレイさは、虜になる、うん!

銀箔の上に描けたもの楽しかったですっっっ

オトナ美 HP

http://www.city.matsumoto.nagano.jp/sisetu/oshirase/otonabi.html

にほんブログ村 美術ブログへ

    

読んだら、是非ぜひポチっと、よろしくお願いしますねー♪

130717 大人の美術講座(オトナ美) 第一回 フレスコ画@松本市美術館

珍しい経験が出来ました~♪

 

1

2

3


さてさて、

松本市美術館にて、

大人のための美術講座というものに初めて行ってきました~

第一回は、フレスコ画

講師は、エクセラン高校の洋画担当の小林先生

皆さん、フレスコ画ってご存知です?

ゆこもりは、ちょっと前、イタリアでおばあちゃんが

キリスト像を勝手に修復したのを思い出しました…

まあ、いろいろ調べてみると、

おもにイタリアで発展した、壁画に使われる描き方ですね。

ミケランジェロが描いた、バチカンのシスティーナ礼拝堂の天井画とか。

紀元前何万年のラスコーの壁画もこの部類になるそうです!

すごいっ

つまり、それだけ、保存性がいいってことですねー。

本式のフレスコ画は、漆喰ですけど、

今回は、(セメント+モルタル:以下、モルタル)を使いました。

で、実際にやってみると…、

まあ、面倒くさい!!!(苦笑)

手順としては、

①下地ボードに、モルタル素材を3~8mmの厚さに塗る。

5

6

②適度に乾いたら、下絵(=カルトーネ)にニードルで”穴”を開けたものを作り、

4

顔料(ライトレッド)で当たりを付ける。

7

③”当たり”を目印に、下書きをする。(下地絵=シノピア)

8

④速乾性があるので、短時間で描ける範囲に、モルタルを塗る。

⑤顔料(今回は、暗赤、明赤、青、黄、緑、白)を水で溶き、生乾きのところにのせ、描く。

9

⑥乾いたら完成

文章だと簡単だけど、いろいろ難しかった…。

まず、モルタルの乾く速度が結構早いので、

水で練っておいたものが、すぐ使えなくなるということ。

なのに、描くときは、乾きづらく、ドライヤーで乾かしたりしました。

濡れているままだと、顔料が滲むんですね…。

太い筆しかなかったので(言い訳…)、

私の場合、初めこんな花模様を描こうと思って…

10

下地ボードに、モルタルを塗り、(ここら辺は、楽しかった♪)

11

下書きまでしたけど…、

12

途中で、時間的にも(制作時間は、正味90分)、

技量的にも、とてもとても無理!!!(笑)と気づき、

結局、クレー、もしくは、熊谷守一辺りに着地しようとモガイテ、

大ケガをしました(爆)

13

考えてみたら、描くことなんて、ここ何十年、

やったことがないのに!

フレスコ画も描き方のひとつだったよねー

それと、今回はモルタルだったから、

地の色が、当たり前だけど灰色なので、

どうも、仕上がりのイメージが湧かなくて苦戦…

まあでも、昔の人が、いかにすごいか、

改めてわかりましたねー

ちなみに、他の生徒さんの作品♪

皆さん、すごいっ!!

14

とても、楽しめました~~

大人の美術講座(オトナ美)は、

このあと、8/28に、アニメーション基礎講座、

9/4に、発想力養成講座、9/18に日本画講座があるそうです。

詳細は、松本市美術館 まで。

オトナ美 HP

http://www.city.matsumoto.nagano.jp/sisetu/oshirase/otonabi.html

にほんブログ村 美術ブログへ

    

読んだら、ポチっと、ねー♪

本当に、ホントウニお願いしますm(_ _)m

製本工房美篶堂とつくる 手づくりの本@本郷公民館by本郷図書館

製本って、奥深い…

 

121007misuzudou1

さてさて、今回は、

美篶(みすず)堂さんのワークショップに参加しました~

美篶堂は、長野県伊那市美篶に工場のある手製本の会社。

最近では、美術館のミュージアムショップにも、

カラフルなメモ用紙(ブロックメモ)などを卸しているので、ご存知の方も多いかも。

以前から、東京にあるギャラリーにお邪魔したりしていて、

ワークショップもされているのは知っていたのですが、

やっと参加できましたー♪

今回は、7cm四方のブロックメモ16mmの厚さのものに

ハードカバーを付けて、ノートを作りましたよ

以下、手順を簡単に…

まず、道具、材料一覧です。

121007misuzudou2_2

121007misuzudou3

121007misuzudou4

1)本文を作る。

まず、ブロックメモを16mmの厚さにします。

見返し(ハードカバーと本体をつなぐ紙ですね)を

本文に貼ります。

(本文=本体(中身)の部分ですね。製本は、いろいろと独特な名前がついているので、面白かったです)

121007misuzudou5

背固め 本文の背に生ボンド

(製本用のボンドだそうです。普通のボンドより可塑性があるみたい)を塗り、

寒冷紗(荒い目の布)、

花布(本体の角の…なんて言ったらいいんだろう…”プチっ”って出ている白い奴(笑))、

121007misuzudou6

さらに、背紙を貼ります。

121007misuzudou8

2)表紙を準備する。

今回は、製本キットの既に裏打ちしてある表紙を使いました。

お好みの布で作る場合は、裏打ちをするみたい。

まず、表紙布の裏に、板紙を貼るためのガイドのしるしをつけます。

(暗い色の表紙には、白色でマークしました:長辺の下に9mm、短辺左から10mm)

121007misuzudou9

次に、四方の角各辺15mmで角を三角に落とします。

121007misuzudou10

3)表紙を作る。

表紙全体にのりボンド(生ボンド:でんぷんのり:水=1:1:1。生ボンドより乾きづらい)

を塗り、ガイドに合わせて、板紙を貼ります。

※ここが、重要でした!!

ガイド自体が若干ずれていたり、貼る時ずれたりすると、

最終的に、角の貼りがずれて、下の板紙が隠れず見栄えが悪くなります…

121007misuzudou11

折り返しをクラフト紙を利用して巻きます。

※このとき、竹の指輪を使い、表紙の厚みの部分もしっかりこすります。

121007misuzudou12

121007misuzudou13

4)最終工程

表紙をしっかり折って、癖をつけ、溝の頂点を中心に生ボンドをつけます。

本文を表紙に結合させます。

※この時、表紙の真ん中に本文が行くようにしっかり調節します。

竹ひごでしっかり、圧着させます。

最低、1分くらいは押さえます。

121007misuzudou15

見返しにのりボンドを入れ、貼ります。

※まず、寒冷紗の内側にのりボンドを入れ、側面につかないように放射状に塗ります。

121007misuzudou14

重しを載せて、圧着。もしくは、クラフト紙を巻いて代用。

二時間強で、三冊出来ました~♪

121007misuzudou16

121007misuzudou17

なかなかの出来でしたよー

今回は、製本キットを使ったので、いろいろと楽でした。

それにしても、やはり、職人仕事で、細かい技がいろいろとありましたねー。

やってみないとわかりませんねっ!

ワークショップは、いろんなところでやっているそうなので、

よかったら、HPをチェックしてみてくださいねっ♪

美篶堂 HP

http://www.misuzudo-b.com/

 

にほんブログ村 美術ブログへ

    

読み終えたらついでにポチっと、お願いします

フォト
2019年8月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

にほんブログ村

  • にほんブログ村

facebook

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

バナー

  • 芸力
  • 個展なび
  • チルチンびと広場
  • ナガノナビネット

カウンター