130926 カタクラモール再開発についてディスカッションby松本都市デザイン研究会
カタクラモール再開発ご存知ですか?
さてさて、
突然、アートとは違うお話を…。
以前、ご紹介したカタクラモール再開発について、
久々に、報告会&ディスカッションに行って来ました。
現状はどうなっているかというと…、
松本市にあるカタクラモールというショッピングセンターが、
イオンにより、再開発されることが決まったんですね。
ただ、カタクラモールには、カフラスと生物科学研究所(以下、生科研)という
とても雰囲気のある、松本の産業史においても、
大切な建物があるんですが、
それを撤去するのが、再開発の前提らしいんです。
で、俗に言う、郊外にある『要塞型』といわれる箱モノが出来るんじゃないか…と、
景観を大事にする人や、歴史的建造物に興味のある人、
大規模店舗が来るのは…という人、などなどは戦々恐々としているわけです。
で、モノ申す気質の松本市民が何もしないわけもなく、
建築家さんや環境デザインの専門家などが、
松本都市デザイン研究会という会を母体として、
いろいろ研究、提案を行っています。
今回は、建築家6人による、具体的提案
『~イオン松本ガーデンモール~
松本らしいイオンモールの提案:
都会や郊外では生み出すことのできない松本ならではのモールへ』
ということで、提案がありました。
提案の趣旨としては(注:以下、ゆこもりの意訳も含みます)
●松本の山並みを楽しむモール
ガラス張りにするなどで建物内から楽しみ、高層にしないことで、外の景観も損ねない。
●松本の空気・風・水を楽しむ庭園のようなモール
建物を分散し、緑のプロムナード(遊歩道)で繋ぐことで、
ショッピングでも散歩でも楽しめ、
大規模施設化することによる冷暖房による環境負荷を減らし、
囲い込みでなく、オープンなスペースにする。
●歴史に新たな力を吹き込む
全てをさら地にして、まったく新しいものを作り直すという、
時代に逆行した方法ではなく、
今ある歴史的建造物に耐震補強を施し、
片倉が開発してきた、東松本の由緒や
歴史・ストーリーを語る建物にリニューアルする。
●次世代交通体系に即した集客の工夫
大規模化することで、
確実に起きるであろう近隣渋滞を起こさないために、
公共交通(例えば、タウンスニーカーの乗り入れなど)
によるまちなかへのアクセスの向上とともに、
駐車できる台数を、駐車場の立体化などで、さらに増やす。
そして…
今回一番面白いと思ったのは、
現在、お城近くにある松本市博物館を
カタクラモール敷地の一角に移転してもらうというアイディア
博物館は、お城の中ということで、いずれ移転しなければいけないそうです。
もし、これが実現したら、それこそ松本市美術館、松本芸術館とともに、
文教地区として、新たな価値を創造できます。
そうすれば、カフラス・生科研も、味わいのある建物として、
文教地区にふさわしい役割を担ってもらえますし、
そんな地区にあるショッピングモールなんて、素敵じゃないですか
イオンさんにも、悪い話じゃないと思うんだけどなー。
どうですかねぇ
いろいろご意見があると思いますが、
まずは是非、関心を持って頂けたら、と思います。
松本都市デザイン研究会 HP
~141116 追記~
カタクラ再開発についての最新記事を、下記にアップしています。
http://yukomori.cocolog-nifty.com/yukomori/2014/11/141112-by-75aa.html
~141212 追記~
Change org.というサイトで、
イオンに対して、『松本市「カフラス」と「生物科学研究所」の
建物、大部分の保存再利用』の署名を集めているそうです。
是非、覗きに行ってくださいねー♪
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