いやー、若手作家さん頑張ってますっ♪
さてさて、
東京・木場にある東京都現代美術館で開催中の
MOTアニュアル2014 フラグメント―未完のはじまり
を拝見しました
いやー、久々の木場!
実はゆこもり、開館記念展の「アンソニー・カロ展」にも来てるんですよー
「MOTアニュアル」は、
日本の若手作家による新しい現代美術の動向を紹介するものとして、
東京都現代美術館が1999年より行っているグループ展

昨年、ステーションギャラリーで見た
パラモデルさんが出品しているので、気になりました~
いや~、まだまだまだまだいますねー、面白いことやってる作家さんはっ

気になった作家さん、作品を具体的に挙げますとですね…
(ここからは、いつものように一部「ネタバレ」があります)
①高田安規子・政子
一卵性双生児だそう。どういう役割分担で作業しているんだろう…。
1)「凱旋門」(2014)
市販の軽石を削ってホーローの洗面器内に置き、
凱旋門を朽ちるように表現
とにかく、細かい~~~
~~~
市販品の名残の「紐」を残すところがまた、憎いわ~
2)「カットガラス」(2014)
吸盤を削って、江戸(薩摩)切子のように見せてたっっ


下が鏡なので、さらに独創的世界に…


これを撮った図録の写真が、カッコよかったー。
絵はがきが欲しかったナー
3)「富士山」(2009)
線だけを残して、ひたすらカットしてあった…。
少し浮かして展示してあったので、影がよかったです♪
4)「庭園迷路」(2010-14)
苔に、迷路を刻み込んで、写真に撮ってありました。
なるほどねー♪真似してみたくなりました~
5)「組札 スペード」(2011)
「切り札」同様、トランプの柄をひたすら刺繍でトレースしてた…。
裏も見せたいのか、下がやはり鏡になってた。
スペードなのはなぜかな…。ハートやダイヤシリーズもあるのだろうか。
そして…
外にも、「密かに」作品があります♪
気づくかい


改めて…、気づくかい

(大笑)
②福田尚代
この人も、まあ不思議かつ、細かい作業をひたすらやる人

原稿用紙や文字、本にこだわっていますね。
1)「翼あるもの『バートルビーと仲間たち』」(2013)
本の中のページを、半分に折り、たった一文
「これは幻の本に関するバートルビー芸術のみごとな一行である。」
この文だけを、際立たせたもの。
あとで、担当学芸員さんを捕まえて聞いたら、
ちょうど真ん中あたりに目星をつけて、一文をピックアップしているそう!
にしても、いかにも、その本の主題を言っているかのようでした。
2)「書物の魂:霧」(2003-14)
パッと見、フェルトとか、モフッとした生地の上に、
なにか繊維のゴミを置いている感じ。
でも実は、膨大な時間や思いの集積なんですねー。
ヒントは、制作年次にありました
答え:福田さんが読んだ本のしおりの紐をストックしておいて、
一本一本ほどき、ホワッとしているそう



おいおいおい
なにがあった
どうしたら、そんなことを思いつき、やろうと思うのか…



ただ、何だか途方もない「熱量」は伝わった気がします。
3)「残像:筏」(2010-14)
これも時間かかってるな…。
ただただひたすら、5*7=35枚の原稿用紙の「線」だけを残して、カットしてありました

4)「ランボーの手紙」(2013-14)
これは、文庫本の1ページをこまか穴をあけて、ぼやけて読めなくしている…。
ランボーと「穿孔」って、あのランボーだったら、マシンガンの跡
(爆)
これはある意味、1)の派生系だな。
一文だけ穴を開けなければ、目立たせることが出来るもの。
5)「残像:引き潮」(2010-14)
何十個もの消しゴムを枠だけ残して、彫ってありました…

思いついても、するかね、これ

5年かかってる…

6)「塵」(2013-14)
小さい平仮名、漢字をカットして、線だけにしてあった…

ホント、この作家さんは、細かい仕事が好きなんだナ。
でないと絶対
こんなことしないし、思いつかないし、出来ないもの

でも、アールブリュットの作り手とは違うんだよなー。
繰り返すというか、執拗な手仕事という点はどこか似ている気がするけれど…。
③パラモデル
このユニットに関しては、どの作品、というよりも、
トータルの会場構成で見るものだと思うので、写真をアップしますねー。
ここだけ、撮影可でした
間取り

マカロニ


地下の図書館にも展示がありました~
他にも、宮田亮(映像)、
青田真也(彫刻)→この人は、今年の藝大の修了展で見たばかり
今回はプラボトルだけでなく、ガラス瓶もサンドしてました~。
それと、吉田夏奈(平面)の計6名でした。
5/11(日)までです。
現代アートの可能性が詰まっているので、
特に、作家と同年代の若者にはぜひ、見に行ってほしいです

MOTアニュアル2014 フラグメント―未完のはじまり HP
http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/mot2014.html
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気になる~って方は、是非ポチッと、ねっ♪


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