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140221 隠﨑隆一 「事に仕えて」@智美術館(虎ノ門)&140220-21 備忘録

初の回顧展的展覧会ですっ♪

(注:ネタバレあります)

 

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1

 

さてさて、

前回の展覧会もご紹介した

菊地寛実記念 智美術館で開催中の~隠﨑隆一 事に仕えて~

を拝見しました

隠﨑隆一さんは、

ゆこもりが20年以上前から大好きな現代陶芸作家のお一人

でもでも、作品はデパートとかギャラリーとか日本伝統陶芸展とかのグループ展でしか、

見れても数点を拝見したことしかなく、勿論器のみ。

個展しかも、昔のものから今現在のものまで一堂にオブジェまで

なんてことは、初めて~~~

と思ったら、こういう「回顧展」的なものは、初の試みだそう。

智美術館、good job

いやー、今回は、ゆこもりも全部好きな作品だから、

気になった作品を挙げきれない…

なので、学芸員さんに教わった情報をお伝えしつつ、

作品目録のリスト順にご紹介しますー

長くなると思いますが、すみません…

※これから見る方は、ネタバレしているので、展示を見てからにしてください

①広口花器(cat.no1 1983)

隠崎さん、33歳の時、まだ修業時代に、朝日陶芸展で入選した作品。

電気窯で緋襷の、隠崎さんにしてシンプルな作品だナー

と思ったら、ほぼ原点の作品だった。

でも、今作っていてもいいような、既に完成された均整のとれたカタチなのはすげ~

②ファランクス(cat.no2~4 1991,92,2013)

西洋甲冑のようなカタチ。

平安貴族のかぶっていた「烏帽子(えぼし)」もイメージしているそう

正面の「赤い斜めの線刻」が効いています。

同じ「ファランクス」でも、作品により、電気窯、窖(あな)窯、登窯を使い分けています。

③北想(cat.no8~11 1998,2004)

Photo

(WEBより拝借)

ペンギンとか、ウサギに見えたけど、

実は、「鳥」だそう

渡り鳥とかけているわけですねー。

④水蛭子(ひるこ:cat.no12~17 2001,2004)

Photo_2

(WEBより拝借)

水蛭子は、神話上の神。

造形的フォルムと、青の釉薬がステキでした

⑤双(cat.no20,21 2010)

Photo_3

(WEBより拝借)

土台部分は石膏型を使い、上部を手びねりで成形しているそう。

隠崎さんが、石膏型を使うなんて、真逆なイメージで意外~

⑥芯韻(cat.no22~27 2002~2013)

Photo_4

(WEBより拝借)

なんと、ロクロ成形してから、削り出して、上下合わせているそう

表面のテクスチャーがとても「ギザギザ」しているなあ、と思ったら、

隠崎さんが細かくスクラッチしているそう

「芯韻」って、そういうところもあるのかも。

⑦備前三足花器(cat.no28 2004)

[備前」と入っているのは、基本、備前土以外は使っていない時に入れるそう。

余談ですが、「重し」として、中にお米を入れてありました

何故、お米なんだろう…。

智美術館は、建物自体が免震構造だそうで、

だから、展示物に、テグスとかが張ってないんですねー。

⑧黒香炉(cat.no34 2010)

フタが、アルミか何か、異素材に見えます。

後で出てくるUna Mistura シリーズの

オリベ香炉(cat.no52 2012)の「銀色」のフタは、

アルミとかに見えますが「木」だそうです

⑨Zoi(cat.no35,36 2010)

Zoiは、Zoeからの派生?とかで、隠崎さん的には、「人」みたい。

口縁部の「穴」が、口に見えていたので、なるほどー、と思いました。

⑩黒酔器(cat.no37 2010)

見慣れた徳利

ゆこもり的には、これこそが「THE 隠崎」

⑪備前三足花器(cat.no38 1997)

Photo_5

(WEBより拝借)

ダンスをしている女性、しかも、「どうだっ!」と言わんばかりの(苦笑)…

に見えますwww

⑫三足花器(cat.no22~27 2002~2013)

Photo_6

(WEBより拝借)

ポスター・チラシにも使われている作品。

こちらは、ドガの「踊り子」のような、気品のある淑女のような感じに見えます

⑬Una Mistura(ウナ・ミストラ) シリーズ(cat.no40~56 2004~2013)

Una_mistura

Una_mistura_2

(WEBより拝借)

Una Mistura=混淆(こんこう)

最近作

このシリーズで、台皿、抹茶碗から、

写真のようなパーティションまで制作されていました

パーティションは、金属をベースにしてあり、

五枚ともアルミ、樹脂などいろんな素材を使うとともに、

錆びまで、隠崎さん自身がしたそう

どれも、微妙に変えているんですよー

折井着色所さんとか、プロに任せたのかと思ったら

で、Una Mistura シリーズは、どういうものかというと…。

備前は元々、田んぼの土を使っています。

田んぼの土には、微生物も多く住み、土に有機物が混ざり、

伸びやすく、器にしやすいいい土になるわけですね。

でも、もちろん量に限りがあります。

外部から入った「新参者」「外様」の隠崎さんには、

使える量に限界があるでしょう。

そこで、今までの備前焼では使わなかった

田土でも使えない土だとか、山土を使えないか…、

と考えた末に、出来たシリーズだそうです。

荒々しい、野趣味溢れた作風で、

釉の掛かっている所なんか一瞬、大理石??と思いました。

実際、初めのうちは、「マーブル~」と言ってたこともあるみたい。

基本、タタラ作りになるので、そこから、派生したカタチですが、

そこからさえもあぶれた少しの土を最終的に、茶碗にしたのが

⑭備前埦(cat.no56 2013)

茶碗・器として機能するように、ギリギリの粗い土を使っている気がします。

なので、最初見たときは、「隠崎さんにしてはおとなしいな…」なんて、

生意気にも思っちゃいました(苦笑)

粗い土でも、段々、細かくなってきたとか、そういうことも関係しているでしょう。

確か、再生土がいろんな土を混ぜて、使いやすくした結果、

単調なものを作りやすいという性質があったような気がするので、

ほんと、さじ加減次第だろうな、と隠崎さんのしていることに、

陶芸家みんなが思っている事

(土の有限性とか、土を焼くことは不燃ごみをつくりだしているだけではないか等々)

の未来が垣間見れた気がしました。

3/30(日)までです。

なかなか見られない作品が目白押しなので、絶対見ないと損します

それと、図録も閉じ方とか、一昔前風の字体とかを

隠崎さんがとても凝ったそうで、お値打ちですよー

智美術館 HP

http://www.musee-tomo.or.jp/exhibition.html

追記 今回は、智美術館さんのご厚意で、

学芸員さんに丁寧なご説明を頂きました。

改めて、お礼申し上げます。

ありがとうございました

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140220-21 備忘録

 

2/14の大雪の後遺症の中、それでも東京へ(苦笑)♪

いつもの高速バスが開通はしたけど、怪しいので、

用事もあったから、山梨まで車、そこから鈍行で。

中央道も、小淵沢~韮崎間は、1.5車線。

通行しているのは、ほぼトラックなので、実質1車線状態です。

1402191

駅も、雪がすごい

1402192

山梨から東京へ、鈍行では小学生ぶり??

結構、想像よりも近かった(笑)

茶と美 -柳宗悦の茶-@日本民藝館(駒場東大前)

1_2

ひっさびさの民藝館

いやー、ご無沙汰でした…。

後日、書きます

桜井ケンイチ陶芸展@つぐをギャラリー(自由ヶ丘)

Sakurai1

Sakurai2

2012年に糸魚川のクラフトフェアで拝見して以来、初めての個展を拝見。

元々は、平面のご出身ということで、な~る

Sakurai3

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これは、陶に銅を定着させ、緑青をふかせたというから、すごいなー♪

Sakurai5

世界観のある作家さんで、ゆこもりが好きなテイストです

③都立旧岩崎邸庭園

      &

人間のための建築 建築資料に見る坂倉準三」展@国立近現代建築資料館(湯島)

Iwasaki2

後日、アップします

東京五美術大学連合卒業・修了制作展 @国立新美術館(六本木)

Gobidai3

久々の五美大展

後日、アップします

大平和正 展 風還元「球体」+風器「花・食」サボア・ヴィーブル(六本木)

140219

いつもご案内を送ってくださるギャラリーさん。

今回も、DM写真が気になり行きました~ 

どうやって、作っているんだろう…。

紐作りか、削り出しか…。

70歳くらいの作家さんですが、すっごいプロジェクトも進行中

⑥【ブロガー内覧会】 テート美術館の至宝 ラファエル前派展 英国ヴィクトリア朝絵画の夢

森アーツセンターギャラリー(六本木)

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ブロガー内覧会で、写真撮影も限定オッケー

これも、後日、アップします

かぷせるイン赤坂にて宿泊

久々に、東京で泊まりましたー。

140221

島からのまなざし なぜ今、アーティストは島へ向かうのか東京都美術館 (上野)

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タイトルが気になっていったけど、ただのグループ展だった…

一昨年、越後妻有トリエンナーレ精華大エリアで見た小松敏宏さんと、

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岡崎市美術博物館で見た池田昌紀さんが出品していました。

⑨現代日本彫刻作家展東京都美術館 (上野)

Chyoukoku1

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Chyoukoku7

ググるとなんだか物議を醸しているみたいだけど、

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中垣克久「時代の肖像」

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樋口恭一「遠い物語 第15番」

これが一番好きでした

Chyoukoku4

玉木崇晴「三者」

このくっついているのに、「独立」している感がステキ♪

Chyoukoku5

大野匠「金平糖」

⑩隠﨑隆一 「事に仕えて」@智美術館(虎ノ門)

上記の通り

絶対に行って欲しい!既に今年の展覧会のベスト3に入ったと思う

日本伝統工芸展60回記念 工芸からKOGEIへ東京国立近代美術館 工芸館(竹橋)

Kougeikan1

Kougeikan2

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Kougeikan4

今回は、作品の写真撮影はNGでした…

たまの電車旅もよかったな~

沢山、後日アップありますので、おっ楽しみに~~~

 

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