131029 特別展 光悦-桃山の古典(クラシック)-@五島美術館(上野毛)&ウルトラ@スパイラルなど131029備忘録
やっぱり光悦好きだな…♪
さてさて、
東急大井町線沿線の上野毛にある五島美術館で開催中の
特別展 光悦-桃山の古典(クラシック)を拝見しました
久々に、ガッツリ光悦と対峙したなー
昔から気になる存在の光悦。
そうそう、光悦っていうのは、本阿弥光悦のことで、
本阿弥家は、京都で刀剣の鑑定、研磨、浄拭(ぬぐい)を家業とするお家柄。
光悦自身、江戸時代初期の書家、陶芸家、芸術家で、寛永の三筆。
今で言うと、陶芸も書もしちゃう、デザイナー兼アートディレクターといったところ。
琳派の創始者としても有名ですが、
実際のところ、どこまで関わったのか、分かっていない所も多いみたいです。
ゆこもりの印象は、
まず書を見ると、とてもデザインチックで、
文字の太い細い、大小をうまく使い分けて見ていて綺麗で楽しいです。
例えば、『鶴下絵三十六歌仙和歌巻』(京博蔵)なんかは、
俵屋宗達の金銀泥の下絵に、
見事なデザインの書が、まさに舞っている感じ
でも、書状(手紙)を見ると、独特の文字で、読みづらい(笑)
でもでも、文字の強弱や書く位置などはデザイン的でカッコいいんですぅ
で、陶器は!!と言うと…
ほぼ抹茶碗の出品で、まあ光悦ワールド全開
なんていうんだろう…、
デザイン的で作為があるんだけど、嫌味過ぎず、
で、ちょっと、稚拙な感じ。
(稚拙っていうのは、飲みやすさといった、
抹茶碗の完璧な要件を満たしていないという意味で)
根っからのアーティストというよりも、ディレクションする側な感じ。
つまり、ゆこもり側な感じ(笑)ははは
だから、親近感が湧くというか、シンパシーを感じていたのか…
と勝手に感じたゆこもりなのでした
具体的な作品では…
①重要文化財 赤楽茶碗 銘雪峯(畠山記念館蔵)
(WEBより拝借)
窯割れに金継ぎを大胆にあしらい野趣味溢れているけど、
丸みを帯びたカタチなので、柔らかさも持ち合わせ、
赤、金、白釉、黒の色味が絶妙
②赤楽茶碗 銘大ふく(個人蔵)
丸みを帯びたカタチで、高台がめり込み、面白い♪
内側に白釉、外は「火替わり」で黒いのがいい♪
③赤楽茶碗 銘弁財天(個人蔵)
遠くから見ると、カセている風なのに、
近くに行くと、テカる感じが面白い。
赤土に透明釉。背高い。
④赤楽茶碗 銘祇王(個人蔵)
白土に黄土を塗り、透明釉をかけているからか、
表情が豊か♪口縁部厚い!
光悦は全体的に口をヘラでざっくり切った
厚い感じにしているのは何故だろう…。
飲みづらそうに見えるけども。
⑤重要文化財 赤楽茶碗 銘乙御前(おとごぜ:個人蔵)
(名古屋市博物館 HPより拝借)
大ふく同様、丸みに高台部がめり込んでいてカワイイ
⑥黒楽茶碗 銘七里(五島美術館蔵)
鈍翁旧蔵。腰のハリがTHE 光悦という感じ
⑦黒楽茶碗 銘東(北村美術館蔵)
七里同様の腰のハリと、
蛇蝎釉(じゃかつゆう:釉の中に白釉または黄色の発色のあるもの)が、
とてもステキです
12/1(日)までです。
是非、見に行ってほしいです
ゆこもりは、時間がなくて、あまり見られなかったのですが、
庭も素晴らしいので、オススメです
五島美術館 HP
http://www.gotoh-museum.or.jp/exhibition/open.html
↑
気になる~って方は、是非ポチッと、ねっ♪
131029 備忘録
台風26号で行けなかったリベンジで、今度こそ東京に行ってました
①特別展 光悦-桃山の古典(クラシック)-@五島美術館(上野毛)
上記の通り。
久々に行って、違う道をためしたら、
案の定迷って、多摩美まで行ってしまった
多摩美、こんな近くにあったのねー。
ほんと、方向音痴にもほどがある…(苦笑)
いつものように、チラシ・ポスター送付のお願いをしたら、
「東京近郊の美術館・博物館のみにしか送っていない」とのこと…。
いろんな所にお願いしてきたけど、初めて断られた(苦笑)
う~ん、地域やジャンルを区切ることにメリットはあるのか、な??
口コミが大切な昨今だと思うのですが、五島慶太さんがご存命だったら、
「そんなケチ臭いこというな」と言われたんじゃなかろうか
そう言えば、よくこういう美術館を見る方でさえ、ちょうどつい最近、
「五島(美術館)の展示はいいのやっていない」と言っていたのは、
非常に誤解されていると思うんですが、
こういう広報の仕方にも問題があるのかも…と思ってしまいました
瀬戸市美術館同様、いい展示をしていても、
来てもらわなければやっていないのと同じ…。
ゆこもり自身も、肝に銘じなければ
↓
波多野さんもいらっしゃって、いろいろ伺えてラッキー
とても雰囲気のある色味と、シンプルなカタチがステキ
無垢里さんも以前から行きたかったので、よかったなー♪
↓
③ULTRA:EMERGING DIRECTORS ART FAIR 006(以下、ウルトラ)@スパイラル(表参道)
2011のNov.サイド以来。
いやー、相変わらず素晴らしい
予想をはるかに超える3時間余りもかかってしまい、
予定が大幅に狂ってしまった…
まあ、32か所のギャラリー、
しかもイチオシの作家ばかりを見せる場所を巡るわけだから、
当たり前ですねー
1)かわさきみなみ@ギャラリー花影抄(上野)
ゆこもりにも来ていただいたことのある作家さん♪
相変わらず、ホンワカした中にも、
今回は、ちょっとだけ荒らしい感じも。
いつか、ゆこもりでもご紹介できたらいいな
2)村中恵理@ミツイアート(日本橋)
新生堂さん以来。
大物は一点だけだったけど、よかったナー。
光源は光井さんのお手製とのことで、
ギャラリストがそこまで関与出来るなんて素晴らしい
2011年のムサビの卒展で拝見して以来。
ご本人には、やっと会えました
さらに精密さ・デザイン性を増した作品群♪
アクセサリーなど手に取りやすいモノもやってほしいな♪
4)宮岡貴泉@ringsart by RAWS(大阪)
初めて知った作家さん。
何故か、ギャラリストは居なくて、
富岡さんとゆっくり話せました。
このブースは、面白い作家さんが多かった♪
5)Rempah-Rempah(ルンパールンパ:石川・野々市)
今回、一番面白かったブース!!
ギャラリストの絹川さんも、とても熱くて、情熱的
牟田陽日さん初め、中山昌果さんなどのほかに
今回、すげーなーと思ったのが、水元かよこさん
学校などは出ていない素人さんから、ここまでの作品をつくるとは…。
まあほんと、世の中にはまだまだ逸材はいるのですヨ…。
6)四季彩舎(京橋)
面白かったのは、山田香織さんという盆栽家を
アーティストとして展示していたこと
ゆこもりも山田香織さんは知っていますけど、
まさか作家として扱うとは…。
なるほど~、参考になります!!
金テンペラの斉藤望さんともとても合っていました♪
7)長崎美希@Katsumi Yamato Gallery (銀座)
初め、藝大薮内門下かと思った。
パーツの貼り合わせでなく、全部彫り出しているそう…。
すごい…
ゆこもりももっともっといろんな所に行って、見つけなければっっ
↓
④下村順子・矢島操 陶二人展@トライギャラリー おちゃのみず(お茶の水)
以前伺ったギャラリー芽楽さんのときとはかなり違って、
器というよりも、彫刻的でした
来年、楽しみだなー
↓
⑤パン屋HOKUO(新宿・小田急線改札近く)
夜は、20%オフになります♪
↓
⑥しんぱち食堂(新宿)
最近はここばかり
にしても、智美術館も東博も東京都美術館も行けなかった…
時間なさすぎ
↑
気になる~って方は、是非ポチッと、ねっ♪
« 阿曽・平林作品、常設展示にあります♪ | トップページ | ゆこもり 2013年11月の企画展はっ!! »
「文化・芸術」カテゴリの記事
- ’15/3/21~ゆこもり今年初めての企画展始まりま~す♪(2015.02.25)
- 【ご案内】ブログ移転のお知らせ(150414 追記)(2015.02.22)
- 【再掲】 2015年 企画展のご案内です♪(随時更新)(2015.02.16)
- 150130 tarl講座 by 樋口貞幸(NPO法人アートNPOリンク)@3331 ArtsChiyoda(末広町)&150131 第7回 公開トークイベント「アート×コミュニケーション×まちづくりⅢ」(ゲスト:アサダワタル)@モチヨリチカバ(茅野)(2015.02.03)
- 150214 Muséeコン(みゅぜコン)「高木こずえと写真で遊ぶ」@信濃美術館(長野市)&150214 備忘録(2015.02.15)
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 150130 tarl講座 by 樋口貞幸(NPO法人アートNPOリンク)@3331 ArtsChiyoda(末広町)&150131 第7回 公開トークイベント「アート×コミュニケーション×まちづくりⅢ」(ゲスト:アサダワタル)@モチヨリチカバ(茅野)(2015.02.03)
- 150214 Muséeコン(みゅぜコン)「高木こずえと写真で遊ぶ」@信濃美術館(長野市)&150214 備忘録(2015.02.15)
- 150125 所蔵作品展 近代工芸案内 - 名品選による日本の美@東京国立近代美術館 工芸館(竹橋)(2015.01.28)
- 150125 菊池寛実賞「工芸の現在」展@智美術館(虎ノ門)&150125-26 備忘録(2015.01.29)
- 150125 シンポジウム 「都市のすき間-文化芸術が生まれる場所-」byとしまアートステーション構想@豊島区民センター(池袋)(2015.01.29)
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 150130 tarl講座 by 樋口貞幸(NPO法人アートNPOリンク)@3331 ArtsChiyoda(末広町)&150131 第7回 公開トークイベント「アート×コミュニケーション×まちづくりⅢ」(ゲスト:アサダワタル)@モチヨリチカバ(茅野)(2015.02.03)
- 150214 Muséeコン(みゅぜコン)「高木こずえと写真で遊ぶ」@信濃美術館(長野市)&150214 備忘録(2015.02.15)
- 150130 武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科クラフトデザインコース Graduation Works Exhibition 2015 @スパイラルガーデン(表参道)&150130 備忘録(2015.02.02)
- 150125 所蔵作品展 近代工芸案内 - 名品選による日本の美@東京国立近代美術館 工芸館(竹橋)(2015.01.28)
- 150125 菊池寛実賞「工芸の現在」展@智美術館(虎ノ門)&150125-26 備忘録(2015.01.29)
「ゆこもりのお勧め」カテゴリの記事
- 150130 tarl講座 by 樋口貞幸(NPO法人アートNPOリンク)@3331 ArtsChiyoda(末広町)&150131 第7回 公開トークイベント「アート×コミュニケーション×まちづくりⅢ」(ゲスト:アサダワタル)@モチヨリチカバ(茅野)(2015.02.03)
- 150130 武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科クラフトデザインコース Graduation Works Exhibition 2015 @スパイラルガーデン(表参道)&150130 備忘録(2015.02.02)
- 150125 所蔵作品展 近代工芸案内 - 名品選による日本の美@東京国立近代美術館 工芸館(竹橋)(2015.01.28)
- 150125 菊池寛実賞「工芸の現在」展@智美術館(虎ノ門)&150125-26 備忘録(2015.01.29)
- 150125 シンポジウム 「都市のすき間-文化芸術が生まれる場所-」byとしまアートステーション構想@豊島区民センター(池袋)(2015.01.29)
「その他の企画展情報」カテゴリの記事
- 150130 tarl講座 by 樋口貞幸(NPO法人アートNPOリンク)@3331 ArtsChiyoda(末広町)&150131 第7回 公開トークイベント「アート×コミュニケーション×まちづくりⅢ」(ゲスト:アサダワタル)@モチヨリチカバ(茅野)(2015.02.03)
- 150214 Muséeコン(みゅぜコン)「高木こずえと写真で遊ぶ」@信濃美術館(長野市)&150214 備忘録(2015.02.15)
- 150130 武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科クラフトデザインコース Graduation Works Exhibition 2015 @スパイラルガーデン(表参道)&150130 備忘録(2015.02.02)
- 150125 所蔵作品展 近代工芸案内 - 名品選による日本の美@東京国立近代美術館 工芸館(竹橋)(2015.01.28)
- 150125 菊池寛実賞「工芸の現在」展@智美術館(虎ノ門)&150125-26 備忘録(2015.01.29)
この記事へのコメントは終了しました。
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 131029 特別展 光悦-桃山の古典(クラシック)-@五島美術館(上野毛)&ウルトラ@スパイラルなど131029備忘録:
» 特別展 光悦−桃山の古典(クラシック) [Star Prince JUGEM]
nbsp;五島美術館で開催中の特別展 光悦−桃山の古典(クラシック)に行ってきました。今朝のNHK日曜美術館で特集されたこと及び本日「光悦―上層町衆としての素顔」中村修也氏(文教大学教授)という講演会が予定されていたことからかなりの人出でした。五島美術館に着くとまもなく講演会開演ということで会場へ向かいました。NHK日曜美術館に出演していた名児耶明学芸部長の挨拶及び講演者紹介からはじまり、1時間の予定がかなり長くなりましたが、新発見や個人的なコメントがあるも会場を出たら忘れてくださいとの発... [続きを読む]
» 「光悦ー桃山の古典」 五島美術館 [はろるど]
五島美術館
「特別展 光悦ー桃山の古典」
10/26-12/1
五島美術館で開催中の「特別展 光悦ー桃山の古典」を見てきました。
宗達との金銀泥のコラボから楽茶碗、また漆工芸などで多彩な技を見せる本阿弥光悦。その卓越したデザイン感覚は、どこか今に通じるものさえ...... [続きを読む]
コメント