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130608 開館35周年・新名称記念 特別企画展 ―日本・中国・韓国―@愛知県陶磁美術館(瀬戸)

まさに、名品揃いですっ♪

 

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さてさて、

「THE 陶芸名品展」ともいえる展覧会に行ってきました~

いやー、久々に見る代表作揃い

すっげーな、陶磁資料館、

いや、名称変わって、愛知県陶磁美術館

ゆこもりが今回、一番気に入ったのは、

①須恵器「装飾付台付壺」(6C前半 愛知県陶磁美術館蔵)♪

鹿?、キツネ?、馬?がついているー(笑)

六世紀に既に、こんなデコラティブな

カッコいいカタチのものが出来たなんてステキ…

それと、今回の収穫は、名品の数々!

②重文 鼠志野亀甲文茶碗 銘「峯紅葉」(16C末~17C初頭 五島美術館蔵)は、

見たのは、何時ぶりだろう…。

相変わらず、カッコいい「カクカク」なカタチ

③重文 光悦作 黒樂茶碗 銘「時雨」(17C前半 名古屋市博物館蔵)は、

やっぱり、以前見た覚えあり

あの口縁部の飲みづらそうな厚みは、忘れません(苦笑)

外側は、カセていて、内側は、ツルッと釉がかかって使いやすそう♪

なんていうか…、光悦っぽい(笑)

瀟洒な感じっていうんでしょうか、どこかおしゃれさん

で、今回、初めて見れたのが、

④重文 建窯 曜変天目茶碗( 南宋時代 MIHO MUSEUM蔵)

こないだ静嘉堂文庫の曜変天目を見たばかりだったので、

対比して見れたのが、ラッキー♪

静嘉堂文庫と同様ですが、曜変が少ないver.でしたね。

でもでも、正面右側、外側の

釉の垂れている部分の曜変の発色は負けていませんでしたよー

つくづく、こんなものが全て、

生産地の中国ではなく、日本にある奇跡をすごいと思います。

他にも…

⑤龍泉窯 青磁鳳凰耳花生 (南宋時代 13C 五島美術館蔵)

もう、よく教科書にもでている花生ですねー。

ほんと、カタチも素晴らしいけど、青磁の色がキレイ…

⑥白磁壺 (朝鮮時代 17C~18C 個人蔵)

展示の最後に、これを、もってくるのがいいですねー。

相変わらずの「ゆがみ」具合がいい~~

上下それぞれを轆轤でひいて、合わせています

多分、白磁だからいいんだよなー。

信楽とか備前が、この大きさで、

これだけゆがんでいたら違和感が出そう…。

まだまだあります!

⑦重文 奈良三彩蓋付壺 (奈良時代 8C 京都国立博物館蔵)

奈良三彩という、緑、褐、白の骨壺!

⑧重文 猿投窯 灰釉多口瓶 (平安時代初期 8C末 愛知県陶磁美術館蔵)

名前の通り、口が沢山ついていて、カタチが面白い

⑨重文 湖西窯 五輪塔 (平安時代末期 1146(久安2) 愛知県陶磁美術館蔵)

宝珠、半月、三角、円、方の五つが重なっています。

うちの庭に、欲しい…

⑩重文 美濃窯 大名物 白天目 (室町時代 16C初頭 徳川美術館蔵)

武野紹鴎所持の天目!

⑪重文 美濃窯 鼠志野草花文鉢 (桃山時代 16C末~17C初頭 文化庁蔵)

女郎花(おみなえし)の図柄を、掻き落としで表現

⑫重文 唐津窯 唐津茶碗 銘「三宝」 (桃山時代 16C末~17C 和泉市久保惣記念美術館蔵)

石がはぜてるのが、いい感じー

⑬青磁陽刻筍形水注(高麗時代 12C前半 大阪市立東洋陶磁美術館蔵)

本当に、たけのこのカタチの注器(笑)

60点ほど出品されていましたが、

まだまだ、紹介したいものだらけっ!

しかも、ここを含めて全部で、第7展示室まであるんです…。

もう、おなか一杯(大笑)

ちなみに、同時テーマ展示の

「コレクションでたどる愛知のやきものー学芸員の眼と、想いー」では、

瀬戸で、昔、制作された

”ノベルティ” 「self portrait」(S54年 丸山製陶作)が、

アメリカ ノーマン・ロックウエルの原画そのままに、

磁器の型もので、精巧に作られていたのが素晴らしかった~~

是非、時間に余裕を持って、見てほしいですねー

愛知県陶磁美術館 HP

http://www.pref.aichi.jp/touji/exhibition/2013/t_meihin/index.html

(作品によっては、展示期間が限定されていますので、ご注意を!!)

追記

今回は、いろんな所から、

名品を持ってきたのに、絵ハガキは何一つないっっ!!

各館の名品なんだから、一緒に委託販売するのは…

「今でしょう!」

まったく…

早く本当の意味で、

「資料館」から「美術館」になってほしいものです!!

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追記 ~”美術館”という立場ということ~

ゆこもりは、

「ここの企画展示は、是非皆さんに行って欲しい!!」と思ったところには、

ご挨拶に伺い、ポスターやチラシの送付をお願いしています。

なので、ゆこもりに来たことがある方はご存じのように

全国の美術館・ギャラリーから、いろんなご案内を頂き、

掲示コーナーに掲示しています。

陶磁資料館(現・陶磁美術館)は、

二〇年以上昔から伺っていて、

現代陶芸の面白い作家作品を常時展示してあったり、

今回のように、各美術館から、選りすぐりの名品を借りてきて、展示したりします。

これだけのものを寄せられることが出来るのは、

もしかしたら、ここと、工芸館くらいかもしれないです。

そんな中、資料館から美術館に名称も変更になったし、

ご挨拶!と思って、伺ったら最悪の対応でした…。

(内容は、敢えては書きません…)

全国の美術館さんに、挨拶に伺うと、

今は、どこの美術館さんも、個人の口コミというものを

とても大切に考えられていて、

私のような若輩者が伺っても、本当に親切に対応してくださいます。

美術の片隅に居るものとしては、

すごくうれしいですし、一緒に盛り上げたいとも思います。

陶磁資料館さんも、美術館と名前を変えるという

大きな転機を迎えられたのですから、

是非、旧態依然たる”お役所仕事”は一掃され、

「開かれた美術館」を目指して頂きたい!と切に願います。

せっかく、いい展示をされているのですから…。

本当に、残念でなりません。

展示は、今後も是非、見たいと思います

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