130423 柳宗悦展 -暮らしへの眼差し-@松本市美術館+京都造形芸大甲信越会作品展
素晴らしい展覧会でしたー♪
さてさて、
クラフトフェア松本 工芸の五月関連企画として
今年の松本市美術館は、柳宗悦ですっ!
とうとう、民藝の大御所、総本山が来ましたねー
ここのところ、この時季は、民藝に関連することなので、
来年は、バーナード・リーチとか、河井寛次郎だったら、いいなー
と、軽~く希望を述べておきましょう(笑)
ちなみに、この展覧会は、柳の没後50年にあたる2011年から
順次巡回していて、松本は6/9まで
次回、滋賀県立近代美術館で最後になります。
さて、前置きは、このくらいにして…、
いやー、よかった…
民藝というものをご存じない方は勿論、
日本民芸館に行ったことのある方でも、見に行って欲しい展覧会です♪
というのも、今回の展示物は、日本民芸館からのものがほとんどなのですが、
民芸館で見ると、作品が馴染み過ぎるので、ややもすると、見逃してしまうところを
ホワイトキューブ(白い空間)に再構成して、展示することで、
一点一点がしっかり主張して来るんです。
なるほど、展示環境というものは、こういうふうにも作用することもあるのかと、
あくまで私感ですが、ちょっと勉強になった次第です。
それと柳は、民藝という「切り口」の創始者というイメージでしたが、
そもそもは、宗教哲学家だったんですねー
晩年に作った心偈(こころうた:短文の句)に
「今 見ヨ イツ 見ルモ」という句があります。
展示の最初に、飾られているのですが、思わず、グッと来ました。
どこかの塾講師の「今でしょ!」ではありませんが(苦笑)、
「今」、「この瞬間」を大切にということですね。
こういう言葉の端々に、仏教の影響が見受けられます。
「作家は作物でこの世を美しくしてゆくが、私は別の道でこの世を美しくしたいと思う」
この言葉は、展示室では見受けられなかったのですが、図録に載っていて、
「あー…、心を一にする先人がここにも居た…」と、言葉を噛みしめました
時々、このブログでも書くのですが、
発信する人がいても、それを受け取る人がいなければ、何事も成り立たないんです。
例えば、今回の企画展だって、いくらウエダさんが素晴らしい作品を作ってきても、
それを楽しんだり、手に取ってくださる方がいなければ、ないのとおんなじ。
民藝というものを見つけだし、提案した柳ならではの言葉だと思いました。
ちょっと、哲学めいてしまいましたが、
作品自体や展示の仕方も面白かったです
例えば、一角に、旧柳邸の応接室を再現して、
皿などの器だけでなく、机や椅子、箪笥まで設えてありました
作品で言うと、
①木喰仏 地蔵菩薩像(1801)
思わず、手を合わせてしまう、尊さがありました…。
②染付辰砂鯉型水滴(朝鮮 19C後半)
ふっくらとして、飛び跳ねている感じが素晴らしかったです♪
③信楽焼締黒釉流茶壺(18C)
今の作家さんが作ったと思えるくらい斬新な作品!
黒釉の流れの綺麗さがたまりません…
④河井寛次郎 練上手茶碗(1932)
寛次郎が、練上??
私は、初見でしたー。珍しいと思いますよー♪
⑤垢取り(沖縄糸満:20C)
木製で、ちりとりのような形。
小舟にたまった海水をかき出すためのものだそう。
何とも言えない、手作りのいいカタチ
まだまだあって、紹介しきれませんが、今日はこれくらいで。
6/9までですので、是非ぜひ、見に行ってくださいねー♪♫
松本市美術館 HP
http://www.city.matsumoto.nagano.jp/artmuse/p3/p3-html/p3-kikaku18.htm
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第7回 京都造形芸大甲信越会作品展
さてさて、
柳宗悦展を見に行ったら、やっていましたー
京都造形芸術大は、通信教育もやっている意欲的な大学
最近では、市川さんも、劇場の支配人になりましたね。
各支部の中でも、陶磁器、洋画、日本画、染織と
各ジャンルが集うことは、珍しいそうです。
私が気になった作品は…
①田中雅美 UNA CIUDAD
釉をマスキングで施しているんでしょうけど、絶妙にデザインして、面白い作品でしたっ!
②林秀行 教授 (作品名忘れました…)
80近い先生だからか、前衛的だけど、どこか枯れている絶妙な作品♪
右の作品は、何故か銅版画家の「南桂子」作品を思い出しました
③さとう友香 無題
遠くから見ると、舟のような…。
近くに寄ると…、シールを使っていましたー
こないだ、とある番組で、よくあるただの丸い色とりどりのシールで、
夜景を描いている作家さんがいましたが、根気のいる仕事ですねー。
④吉野剛広 もしもしも
一応ジャンルは、洋画でしたが、もう彫刻ですね。
この作家さんは、平面も面白かったです♪
タイトル 火山
面白い作品を見れてラッキーでした
28日まで、開催してますよー
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