130323 三輪壽雪・休雪― 破格の創造展@智美術館(虎ノ門)
本当に、本当に素晴らしいです…ㇵァ♪
ポスターの写真は、当代・休雪さんの作品です。
さてさて、
やっと!!三輪壽雪さんの展覧会に行けました~~~♪
(すみません、当代の休雪さんは、今回触れません…)
以前も、当ブログで、触れましたが、
壽雪さんは、大大大大大好きな作家さん!!!♪♫♫♪
(ちょっと、うざいテンションかもしれませんが、すみません…)
今回は、たった七点(うち一点は書)だったのですが、
それでも、1000円払ってでも、わざわざでも、
行った甲斐は十二分にありました~~
まずは、三輪壽雪さんのプロフィールのご紹介から。
1910年生まれ。
15歳年上のお兄さんが、十代休雪さん。(のち、休和さん)
31歳の時、二週間余り、川喜田半泥子に弟子入り。
45歳から、陶号「休」を款し、自作を発表し始める。
47歳で、日本伝統工芸展で初入賞。
(55歳 ①制作)
57歳 十一代休雪を襲名。
(59歳 ②制作)
73歳 「萩焼」重要無形文化財(人間国宝)に認定。
75歳 「鬼萩」を日本伝統工芸展にて、初めて発表。
80歳 傘寿記念個展開催。
(87歳 ③制作)
88歳 米寿記念個展開催。
90歳 卒寿記念個展開催。
93歳 十二代に休雪を譲り、壽雪と名乗る。(⑤制作)
96歳 回顧展開催。(④⑥制作)
2012没 享年102歳。
100歳近くまで、作陶して、出品されていたんですよっ!!
すごいっっ!!!
ではでは、陶六点を順に、触れていきますねっ!
①白萩手桶花入(1965)
撮影:竹本春二
これは、ゆこもりの人生にとても影響のある作品のひとつです…。
私には珍しく、写しまで、作ったことがあります(恥ずかしい…)。
見たのは、これで三度目かな?
毎回、新しい発見のある作品です。
今回感じたこと…
1)向かって右側面壁の荒々しさ!
いつも感じてはいましたが、写真でも垣間見れるんですけど、
右の上部に釉薬がうまくかかっていない所があるでしょ?
これは、ぶった切り方が荒々しく、少し切込みが入っているからなんです!
その勢いは、下にまで行っていて、土台に切込みが食い込んでいます。
これは、日本刀のようなもので、ぶった切ったんではないか、と。
右側面は、ザラザラしていて、釉がきれいにのってないんです。
2)左側面壁は、柔らかい感じ
右に比べて、釉薬もしっかりとかかり、どこか落ち着いている感じがします。
3)正面から見ると、全体がかなり右に湾曲している。
これが、絶妙な曲がり具合なんですよー♪
4)手桶の内側を削いでいる。
ここだけ、なぜか削って、凹みがあるんです。
勿論、軽くするということもあったでしょうが、
逆に、手の部分が、ヘタる可能性はなかったのでしょうか?
5)胴体部分の裏側に、横方向に指跡がある。
胴部分は、ろくろなのか??いやっ…。(誰か教えてっ!!)
写真は、左側からなので、柔らかい感じを受けますけど、
右からだと、違う印象になりますよー。
なんだか、剛柔相併せ持つ、興福寺の阿修羅像みたい!と思いました
本当に、これだけで、ご飯五杯はいけますね(笑)
②紅萩菱形水指 銘花篝(はなかがり)(1969)
これは、休雪襲名後の作品。
掛け分けがかっこいい♪
カタチも格好良く、なんていうか…、とにかく圧倒されました…。
③白萩灰被花入 銘猛虎(1997)
これが、87歳での作品ですよー♪
結構、大きいんです。
ほのかな桃色がステキ
”猛虎”っていう割に、柔らかく感じるのは、私だけ??
④鬼萩割高台茶碗(2006)
そもそもの鬼萩手とは、大道土、金峯土、見島土などの原土から、
精製した素地土に、途中で取り除いた砂礫を混ぜた、
粗い砂目の素地土で作った萩焼のこと。
ただ、壽雪さんは、さらなる土のザラザラ感のために、すっごい量の粗砂を入れ、
「休雪白」の縮れた釉とのコントラストを際立たせ、
十字割れさせたでかい割高台をつけるという、”暴挙”に出た訳ですねー
これを、70すぎから、チャレンジしちゃうんですから、ホントすごい…。
展示では必ず、高台の写真も掲示されています♪
よくある展示のように、鏡で見せるのをやればいいのになー。
⑤鬼萩花冠高台茶碗 銘命の開花(2003)
この高台は、タイトルの通り、花弁のような、クローバーの葉っぱのようなカタチ♪
ちょっと奥まったところに展示されていたのが、残念…。
茶碗は、大きくないから、なるべく見やすくしてほしいですよね…。
⑥鬼萩窯変割高台茶碗(2006)
これは、地階に降りてすぐに出迎えてくれる茶碗♪
とても、96歳で制作したとは思えない大きさ、豪快さ!!
高台が、二層に見えるのは、そういうふうに作ったからなのかな…。
以上、一時間余り見ましたが、①の前で、30分くらい居たかも…
3/31(日)までです。
本当に、見て欲しいです…。
智美術館 HP
http://www.musee-tomo.or.jp/exhibition.html
~個人的メモ~
壽雪さんの作品の画像を集めた、素晴らしいサイトがあった♪
やっぱり、ファンはこうするよねー
↑
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