製本工房美篶堂とつくる 手づくりの本@本郷公民館by本郷図書館
製本って、奥深い…
さてさて、今回は、
美篶(みすず)堂さんのワークショップに参加しました~
美篶堂は、長野県伊那市美篶に工場のある手製本の会社。
最近では、美術館のミュージアムショップにも、
カラフルなメモ用紙(ブロックメモ)などを卸しているので、ご存知の方も多いかも。
以前から、東京にあるギャラリーにお邪魔したりしていて、
ワークショップもされているのは知っていたのですが、
やっと参加できましたー♪
今回は、7cm四方のブロックメモ16mmの厚さのものに
ハードカバーを付けて、ノートを作りましたよ
以下、手順を簡単に…
まず、道具、材料一覧です。
1)本文を作る。
まず、ブロックメモを16mmの厚さにします。
↓
見返し(ハードカバーと本体をつなぐ紙ですね)を
本文に貼ります。
(本文=本体(中身)の部分ですね。製本は、いろいろと独特な名前がついているので、面白かったです)
↓
背固め 本文の背に生ボンド
(製本用のボンドだそうです。普通のボンドより可塑性があるみたい)を塗り、
寒冷紗(荒い目の布)、
花布(本体の角の…なんて言ったらいいんだろう…”プチっ”って出ている白い奴(笑))、
さらに、背紙を貼ります。
2)表紙を準備する。
今回は、製本キットの既に裏打ちしてある表紙を使いました。
お好みの布で作る場合は、裏打ちをするみたい。
まず、表紙布の裏に、板紙を貼るためのガイドのしるしをつけます。
(暗い色の表紙には、白色でマークしました:長辺の下に9mm、短辺左から10mm)
↓
次に、四方の角各辺15mmで角を三角に落とします。
3)表紙を作る。
表紙全体にのりボンド(生ボンド:でんぷんのり:水=1:1:1。生ボンドより乾きづらい)
を塗り、ガイドに合わせて、板紙を貼ります。
※ここが、重要でした!!
ガイド自体が若干ずれていたり、貼る時ずれたりすると、
最終的に、角の貼りがずれて、下の板紙が隠れず見栄えが悪くなります…
↓
折り返しをクラフト紙を利用して巻きます。
※このとき、竹の指輪を使い、表紙の厚みの部分もしっかりこすります。
4)最終工程
表紙をしっかり折って、癖をつけ、溝の頂点を中心に生ボンドをつけます。
↓
本文を表紙に結合させます。
※この時、表紙の真ん中に本文が行くようにしっかり調節します。
↓
竹ひごでしっかり、圧着させます。
最低、1分くらいは押さえます。
↓
見返しにのりボンドを入れ、貼ります。
※まず、寒冷紗の内側にのりボンドを入れ、側面につかないように放射状に塗ります。
↓
重しを載せて、圧着。もしくは、クラフト紙を巻いて代用。
二時間強で、三冊出来ました~♪
なかなかの出来でしたよー
今回は、製本キットを使ったので、いろいろと楽でした。
それにしても、やはり、職人仕事で、細かい技がいろいろとありましたねー。
やってみないとわかりませんねっ!
ワークショップは、いろんなところでやっているそうなので、
よかったら、HPをチェックしてみてくださいねっ♪
美篶堂 HP
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