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越後妻有トリエンナーレ2012~松之山エリアその2・十日町エリアその1~

光る泥だんご作りに参加しました♪

 

Horikawa

 

さてさて、

三日目となりました~♪

引き続き、残りの松之山エリアからです

松之山での車中泊は、山間のせいか、少し肌寒いくらいでした。

例の如く、とても早起きしてしまって、周りを散策。

斜面に、馬頭観音さんを発見♪

001

こういうものまで、アート作品に見えてくるのが、

妻有トリエンナーレですよね(笑)

車に帰ってみると、見慣れた方が、隣に駐車…。

んっ!!!昨日、生け花を習った、かとうさとる先生ではありませんか!!

何たる奇遇

でも、先生は、なんだか、当たり前のような普通の反応(苦笑)

思わず、昨日聞けなかったことをいろいろ質問♪

ご予定もあったでしょうに、1時間ほど、お話を伺えました。

いやー、びっくりですねー♪こういうこともあるわけです…。

そうこうしていると、駐車場の前の街道を自転車の一陣が、

駆け抜けていきますどうやら、本日はヒルクライムレースらしい

Photo_11

珍しいものを見れた!と思ったら、このあと、このレースのためにいたるところで、

道路封鎖に合い、迂回する羽目になりました…。

そして、三日目はまず、オーストラリアハウスから

前回行ったときは、ピンとこない展示だった印象なのですが、

今回は、なんだか場所を変え、新築して、新しいことをしているみたいです

早めに行って見ると、案の定、10時からしか開きません…。

仕方がないので、先にある大厳寺高原へ。

以前来たときは、祠の展示があったなあ、などと

思い出しながら、見たことのある展示を再確認。

こういう、一度やったことのあるところを

どう再活性化するのかも、今後の課題な気がしました。

で、ちょうど10時に、オーストラリアハウスへ。

三角形基調の黒いかっこいい建物

Australia_house1

Australia_house5

Australia_house2

Australia_house3_2

Australia_house4

でも…、それだけでした…。

勿論、建築に興味のある人は、十分楽しめると思いますよ。

これは、出来たばかりだそうなので、

この建物を使って何をやるのか、今後のソフト面、イベントに期待ですね。

で、途中いろいろ見ながら、キョロロへ。

Kyororo1

Kyororo2

日曜日ということもあり、既に駐車場は一杯!

キョロロも、以前来ているので、既存の作品はパスして、

こでは、富田菜摘さんの作品が、かわいかった

すでに、いろんなところでご活躍の富田さん。

どこにでもある素材で、独自の作品を作られます。

Tomita1

Tomita2

Tomita3

今回は、”キョロロの森のなかまたち”という

グループ展なので、昆虫や爬虫類を皆さん制作。

中は、子供連れですごかったです。

で、キョロロは、周りの森にも作品が点在しています。

それを見ようと、散策し始めたら…

なんと!!森の中で、迷子になってしまいました~~~(苦笑)

なんとも、わたしらしい…

それは、ジョニー・ホルツァーの”ネイチャーウオーク”という

森の中を歩く展示だったのですが、

多分、2003年に設置したものなので、もうなくなったのか、

途中からは、一通り歩いても、

倒れた表示板や使われていなさそうな管理棟があるのみの

手つかずの自然が、そこにはありました(爆)

Kyororo4

Kyororo5

Kyororo3

こういう時は、引き返す勇気が必要なのに、

方向音痴のサガで、行ったら何とかなる!と思っちゃうんです(苦笑)

お陰様で、一時間ほど、森林浴を楽しみながら、

途中、同じところを何度か通り(それはわかりました)、

青木が原樹海へは絶対に行かないぞ、と

変なことを心に決めながら、どうにか脱出しました。

でも、ここは、使える!!

昨年、中之条ビエンナーレで紹介した

今井尋也 「虚構の民族Gの遺構群」”なんかは、

まさにそうやって森を使った好例ですっ

そして、思わぬ時間ロスに慌てながら、

本日のメインイベント もぐらの館へ。

光る泥だんご作り開始のギリギリに到着。

予約不要なのですが、定員オーバーのこともあるらしいので、

内心ヒヤヒヤしながら…、でも、大丈夫でしたー♪

十数人、小学校低学年から定年迎えた感じの方まで、参加者も様々。

皆さん、お仲間で参加していらっしゃいましたね。

泥だんご作りの詳細は、続きで書きますが、

なかなか面白かったですよっ♪

で、1時間ほどで制作は終了し、もぐらの館の展示を拝見。

7組8名の作家が、いろいろ工夫を凝らして、

土にまつわるテーマで、展示をしていました~♪

まずは入口が凝ってます

日置拓人+本田匠”もぐらの土道”

Mogura1

Mogura2

日置さんは、土壁を扱う建築家。

入口や廊下の土壁の土は、

下条(げじょうと読みます)の山奥の土。

トラック8杯分を使ったそうで、粘性が弱く、大変だったようです。

内田剛一”ブラックボックス”

Uchida

ちょうど、子供が写っていますが、比べると、結構大きな作品でしょー。

中は空洞で、厚さ4cm、重さは400kgにもなるそうです。

確かに、”ムク”なわけないですよねー。

とても、幻想的でキレイだったのが、

田中哲也”輝器”

Tanakatetuya

中里和人”太古の光”は、展示スペースが凝っていました♪

Nakazato1

Nakazato2

本多裕紀”今度生まれてくる時も、また”は、

素材は土とは関係ないけど、ハスが泥土と関係するからかな?

Hondayuki1

Hondayuki2

そして、近くの”うぶすなの家”へ。

ここは、さんざん来ているので、

軽く見ていると、どうも小林武史っぽい人が…。

他の人で、気づいている人もいたけど、

とても、声を掛けられる勇気はなく、

代わりにではないけど、うぶすなの家の目の前で、

ちょうど畑を耕しているおじいさんがいたので、声を掛けました(笑)

Ubusuna2

最近、雨が全然降らなくて、大変だそうで、

昨日は、松之山辺りは、スコールがあったのに、

ここ下条辺りは、まったく降らなかったらしい。

ちなみに、畑は、うぶすなの家とは、関係ないそう。

”関係なかったら、外からお客さんが沢山来て、大変ですねー”、と

声を掛けると、方言がひどくて、聞き取りづらかったけど、

”若い衆の働き口が出来るからねー”みたいにお話しされた(多分)。

あと、隣で、植木を販売していたおじさんが、

かっこいいTシャツを着ていたので、写真を撮らしてもらいました

ここら辺では、体育祭などには、皆で着る用のTシャツを作るそうで、

オレンジ色は、昔から、学校で使っている色だそう。

”下条(げじょう)魂”!!

Ubusuna1

なんだか、とんねるずの石橋が気に入りそうなフレーズだと、

ふと思って、笑いそうになってしまった♪

地元の方は、皆さん、気さくで有難い

で、そのまま下条駅前まで降りて、

みかんぐみ+神奈川大学”下条茅葺きの塔”へ。

Mikangumi1

これは、地元から、使っていた民具・農機具を借りて、

塔の内部に展示するというもの。

ちょっとした、民俗資料館だっ。

Mikangumi3

説明してくれたおじさんが、

実際に、この道具を使っていたお百姓さんだったので、

説明がとてもわかりやすかった

土台は、しっかりコンクリのうちっぱなしで、

上は、職人さんに葺いてもらったそう。

Mikangumi2

また一つ、目玉が出来ましたねー。

で、さらに、

京都精華大学枯木又プロジェクト”循環する時”へ。

Imamura1

Imamura2

Komatutosihiro

ここは、以前、来た覚えがないところ。

精華大の学部生や卒業生、先生が展示していました。

ここで、よかったのが、

中島伽耶子”静かに目を向けた”

Nakajimakayako2

Nakajimakayako3

あとで、受付をしていた作家さん本人から聞けたのですが、

一面に墨汁を溜めてあるそうです。

それにしても、油絵専攻の4回生の学生さんがこういうものをつくるんですねー。

素晴らしい

旧枯木又分校の二階全部を贅沢に使って、

タイトルの通り、静謐で、役目を終えた校舎の”静けさ”が染みました。

今回の妻有の五指に入る展示作品でしたよ

他にも、”いってこい窯”を作って、

窯焚きをしたりと、なんだかとても楽しそう♪

最終日辺りにも、焚く予定があるみたいです。

作家さんの”卵”と、少ない時間でしたが、

お話し出来て、楽しかったです♪

みんな、頑張って、制作してくださいねー

そして、本日の宿泊拠点 キナーレへ。

まだ、閉館まで1時間ほどあったので、早速、中を観ました。

ちなみに、パスポートがあれば、何度でも入場可ですよー♪

やっぱり、一番目立つのが、

クリスチャン・ボルタンスキー”No Man's land

Boltanski1

Boltanski3

Boltanski2

なにを表現したいかなど詳細は、わからないのですが、

”最後の教室”同様、訴え掛けるものは凄まじいものがあります。

圧倒的な数の古着…、でかいはずだけどそんな風に見えないクレーン…。

ほんと、すげーや

翌朝一に、再度見ようと待っていたら、係の人が、古着を開き直していたり、

なにやら液体の入ったポリタンクを持って、ウロウロ。

詳細は、聞かなかったのですが、

いずれも、ボルタンスキーさんのこだわりでやっていることだそう。

(9/19追記 後日、再度見ていると、古着の小山の中から、

白煙が出ていました。これをやりたかったのですねー)

やはり、ここまでやる人のこだわりは、半端でないな…。

他には、レアンドロ・エルリッヒ”トンネル”は、

トリックアートの技法で、シンプルだけど面白く、

他のお客さんと思わず盛り上がって、写真を撮りあいました

Leandro1

Leandro2

Leandro3

車は、実際は、写真のように小さい訳ですね。

Leandro4

以上で、三日目終了~。

夕飯は、残念ながら、適当なところが見つからなかったので、

弁当を買って、車内で済ませ、本日の温泉 千手温泉へ♪

毎日、いろんな温泉に入ったので、泉質を忘れてしまったけど、

ちょっと、ヌルッとする、いい温泉だった気がします♪

慣れないことをしているせいか、

そろそろ、体調黄信号の口唇ヘルペスが出来た…。

やっぱり、食事と車中泊は、負担なんだなー。

四日目~十日町エリアその2・中里・津南エリア~に続きます♪

(2012/09/12 追記)

紹介記事が載っていたので是非♪

日経電子版 HP

http://www.nikkei.com/article/DGXBZO45307810T20C12A8000001/?df=3

http://www.nikkei.com/article/DGXBZO45307810T20C12A8000001/?df=5

 

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光る泥だんご作りの工程ですよー♪

 

Photo

 

さてさて、

泥だんご作りですが、

1時間くらいで完成するようなカリキュラムだったので、

本体の”種”は、既に作ってあったものを使用しました。

Photo_2

使う道具は、こんな感じ。

Photo_3

どう使うかというと…

まず、種の凹凸をなるべくなくすために削っていきます。

Photo_4

結構、削りかすが出ましたー。

Photo_5

で、少し手で擦って、乾かし…

いろんな色がある化粧土を厚塗りしないように上塗りしていきます。

1

Photo_7

Photo_8

そして、再度、乾かしてから…

ガラス瓶で、ひたすらこすって磨いていきます。

Photo_9

そうしていくと…

なんと光ってくるのです

Photo_10

面白~~い♪

土の表面の分子が、こすることで、同じ方向を向いて、光るとのこと。

なるへそー

ただ、実はこれで終わりではなくて、持って帰ったあとも、

二週間ほど、毎日、手でこすってあげないと光らなくなるそうです。

これは、中から出てくる水分のために、表面が荒れるかららしい。

う~ん、留守にするときどうしよう…。

以上、泥だんご作りの工程でしたー♪

そうそう、9/15には、本場INAXライブミュージアムから、

スペシャル講師が教えに来るそうですよー!

行ける方は、是非♪♪

妻有トリエンナーレ イベントHP

http://www.echigo-tsumari.jp/calendar/workshop_soil_museum_hikaru_doro_dango_special_inax_live_museum_day

 

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