草間彌生展 -永遠の永遠の永遠-@松本市美術館
すごかったですよ~~~♪
さてさて、
7/14から松本市美術館で開催中の
草間彌生 -永遠の永遠の永遠-に行ってきました~
松本市美術館開館10周年記念展ということで、
大阪~埼玉からの巡回で、この後も全国を回るそうです♪
でも、松本だけ特別で、
松本しか持っていない作品群が、35点も他館より多く展示されています。
松本での展覧会は、開館当初にして以来とのこと。
いつも常設展示をしているから、と
ちょっと軽く見ようと思ったら、まあ、見どころ満載
月一回の学芸員さんのギャラリー・トークは、
とても丁寧で、いろいろ知ることが出来ました♪
特に、今回驚いたのは、
草間さんとジョセフ・コーネルが懇意だったということ!!!
いやー、びっくり~~~。
草間さんのアメリカでの個展の際には、
瀧口修造が推薦文を寄稿したりと、
若くして、注目の芸術家だったんですね。
作品に関しては、
今回の目玉はやはり「わが永遠の魂」シリーズ。
2009/6~2010/12の間に100点を描いて、
もうすぐ200点に迫らんとしているシリーズで、
松本では、最新作7点も、さらに見られます♪
これがまた、一点一点でかいんですー。
100~120号もあるんですよー!
背丈ぐらいかそれより大きいんです。
ドキュメンタリーで見られるんですが、
草間さんは、キャンパスを横に寝かせて、
キャスター付きの椅子に座りながら、
淵から中心に向かって、
(その時は時計回りに)グルグルと描いていくんです。
描いている時の雰囲気、集中力は、とても80過ぎには見えません。
他にも勿論、平面だけでなく、
目がチカチカするような仕掛けも満載♪
空間や大きなオブジェなど、
写真も撮れる作品もあるので、飽きませんよー
最後にある「魂の灯」は、30秒くらいしかいられないんですが、
もしあそこに、長時間居たら、いったいどうなるのか、
ちょっと興味が湧きました(笑)
なにか、違う世界を開けちゃいそう(苦笑)
とても、きれいな、幻想的空間でした
11/4までと長期開催中ですので、
是非是非、行って見てくださいねー♪
トイレまでこんな風になっちゃってました(苦笑)
松本市美術館 HP
http://www.city.matsumoto.nagano.jp/artmuse/p3/p3-html/p3-kikaku15.htm
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いろいろ想像しちゃいました~
さてさて、
草間彌生 -永遠の永遠の永遠-の補足です。
ジョセフ・コーネルと親密な関係だった!?と、
とても驚いたのですが、
コーネル自体は、生涯独身だったと記憶しています。
なので、そういう人がいたことは勿論、
その人が草間さんだったなんて…と驚きました。
で、展示の途中に、詩がいくつかあるのですが、
その中の一つ、「落涙の居城に住みて」というのが、
意味深だと、自分勝手に思いました。
あとで、学芸員さんに聞いたら、
最近書かれた詩ということで、草間さんの本意まではわかりません。
でも、コーネルに向けたものに取れる気がしたのです。
なんか、ロマンチックだなあ、とほんとに勝手に思いを馳せました。
写真はダメだったので、現場で書き写してきたものを
以下に載せますね。
解釈は自由でしょうから、皆さんはどう思われますか?
「落涙の居城に住みて」
やがて人の世の終末に 巡り会う時がきたら
時を重ねた月日の果てに
死が静かに近寄ってくる気配か、
それにおののいているとは 私らしくもないはずだったのに。
最愛の君の足跡の影に 悩みはまたしても夜半に訪れて
わが想いをあらたにす
君をこそ恋したいて 「落涙の居城」の中に
籠っていた私は 今こそ人生の冥界への道標の
指し示すところへ さまよい出てゆこうか
そして空が私をまちかまえ たくさんの雲をたずさえている。
いつも私を元気つけていた 君のやさしさに打ちのめされて
心の底から私は「幸福への願望」を道ずれに
探し求めてきたのだった
それは「愛」という姿なのだ
あの空を飛び交う鳥たちに 叫んでみよう、聞いてみよう
私のこの心をこそ 今こそ伝えたい
私の久しい年月を芸術を武器にして
踏みしだいてきたのだったが
その「失望」と一「虚しさ」をそして「孤独」の数々を胸に秘めて
生きながらえてきた日々は
人の世の花火が時として「華麗」に空に散りばめていた
五色をもって夜空に舞っていく 花火の粉末を全身に
散りばめている感動の瞬間を 私は忘れない
今こそ最愛の君に捧ぐ
人生の終末の美しさとは すべて幻覚の幻だったのか
あなたに聞きたい
心をすべてを捧げて 時を生き抜いてきたら
美しい週末の足跡を残したいと
祈っている今日の日々を
傷めないでそっと 生きていたい私が
受け取ったあなたへの愛のことずけ
8/8 追記
(デボラ・ソロモン著 白水社)を読んでいます。
とても分厚いコーネルの伝記本です。
その中に、草間彌生も勿論、出てきますが、
どうも上記で私が勝手に思い描いていたような感じではない(苦笑)
でも、伝記が正しいとは限らないし、
50年経って、素晴らしい思い出になったかもしれないし、
何よりも、男女関係なんていうものは、当人同士ですら、
どう想い、感じたかなんてものは、
かなり不確かで、曖昧模糊としたものですよね!?
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