111124 松本市美術館アートレクチャーby竹内館長③
松本市美術館は、こんなこともしています♪
初花です♪
さてさて、
ご紹介が遅れてしまいましたが、
松本市美術館では、
竹内順一館長による
桃山陶器研究についての
アートレクチャーが月一回、
計7回シリーズで行われています。
今回は、三回目
唐物茶入 ー侘び茶の湯の時代ー
がありました。
(ちなみに、既に受講受付は締め切っています)
竹内館長は、藝大で工芸史を専攻後、
五島美術館の学芸部長ののち、
現在は、永青文庫と松本市美術館の
館長を兼任されている工芸界ど本流の方![]()
このレクチャーも、
分かりやすく、文献を読み解きながら、
桃山時代に誘ってくださいます![]()
で、今回は、唐物(中国製)茶入れについて。
茶入れは、戦国時代、
一国に匹敵するほどの価値を持つほど、
珍重された茶道具。
千利休の弟子 山上宗二が、
侘び茶の湯の規範を記した名物記「山上宗二記」には、
茶道具212点中、茶入42点が出てくるそうで、
その中の14点が、現存しているとのこと。
結構、本能寺の変で、焼失してしまったらしく、
つくづく残念ですねー。
その本能寺の変でも、火中から損傷しながら現存するのが、
まず初めに挙げられている”新田肩衝”
室町時代、新田なにがしさんが、持っていたから”新田”だそうで、
秀吉、徳川水戸家所蔵後、現在は、徳川ミュージアム蔵。
本物が、見てみたいですねー![]()
次が、”初花肩衝”
これは、秀吉、家康と引き継がれ、
今は、徳川宗家(徳川記念文化財団)が所蔵。
いいものの基準は、
形(ナリ、かたちのこと)・比(コロ、大きさのこと)・
様子(釉薬の掛かり具合など)の三つがいいものだそう。
形は、口のつくり(折り返しなど)から、肩、胴体のふっくら加減から
底(盆付)が、竹べらで削ったのか、糸切なのかまで、
詳細に記述されています。
比(コロ)は、高さが8.5~8.9cmが基準だそうで、
重さも130gまでがいいんだそうです。
それにしても、細かい描写!!
様子なんかも、まあ、細かくて、
釉薬が二重掛けしてあるんですが、
下薬が、気包くみ(けくくみ:掛かりすぎて)も
脛高(はけたか:掛かっていない)でもなく、
さらーに、上薬の垂れ方が、
露先(釉薬の垂れた先)が、
盆付までいかずに、ギリギリである。
”初花”は、これを満たしているそう!!
そして、この”初花”が唯一、
いろんな災害から免れ、
当時からの釉薬そのままだそう♪
そうですよねー、火の中に入っちゃったら、
釉薬も変性しちゃいますもんねー。
こんなこと聞いちゃうと、さらに見たくなります![]()
![]()
![]()
ちなみに、”新田”、”初花”と明暦の大火で焼失した”楢柴”は、
天下三肩衝と言われてますね♪
あとは、”津くも茄子”(静嘉堂文庫所蔵)などは、
宗二が、字数860字!もかけて、拝見記を書いています。
よくそれだけ、書くことがあるもんですよね。
竹内館長曰く、当時の茶会は、
研究会の要素も強かったそうで、
これだけ、大きさがちゃんと書いてあるのは、
亭主から聞いたり、自分で物差しで測ったり、
畳の目で推測したりしたから、だそうです。
”切形”という実寸の紙(桐だったりもする)で
切り取った型まであります。
”勢高肩衝”は、
やはり本能寺の変の焼け跡から、
見つけ出されたもので、
古田織部が手に入れたものだそう。
兵庫の潁川(えいせん)美術館所蔵で、
潁川さんが、奥さんがお茶を習うに当たって、
長次郎 赤楽無一物!!!とともに買ってあげた!!!
という、一品だそう。。。
すげーなー。。。奥さん、びびったんじゃないかな(苦笑)
潁川美術館も行かなきゃ♪
とまあ、余談も含めて90分、
いろいろとあっという間のレクチャーでしたー。
次回は、花入とのことで、楽しみですっ♪
↑
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