7/30までですよー
皆さんは、
白井晟一(しらいせいいち 1905~1983)という人を
ご存知でしょうか?
私も、詳しくは知らないのですが、
建築家さんです。
渋谷の松涛美術館さんを建築されたそうで、
一、二度しか行ってないのですけど、
シンプルで、でも、単なる打ちっぱなしとかでもなく、
静かに主張している建物だった覚えがあります。
その白井晟一さんの初の回顧展が、
東京造形大学構内にある、マンズー美術館にて開催中です。
http://www.zokei.ac.jp/museum/
造形大へは、初めて行ったのですが、
早とちりなゆこもりらしく、JR横浜線の相原駅で
降りなければいけないところを
”相模原”で降りてしまいました…。
いや~、こういうときはつくづく自分が情けなくなります。
で、東口から大学専用のバスが出ていて、
夏休みは来週からということで、
学生でギュウギュウ詰めの中、5分で到着。
造形大は、作家さんで出身の方も知っていたのですが、
こういう田舎にあるんだな~、と
途中すれ違うのにも苦労するような
道を通りながら思いました。
でも、作家さんって、風光明媚なところで制作活動されるので、
制作環境としては、申し分のないところではないでしょうか。
で、何故、造形大で白井晟一展なのか。
この造形大のマンズー美術館の原案を
白井晟一さんが制作したからということだそうです。
私も、白井晟一さんは、
何か雑誌で見た気がしたのですが、
お客様の設計士さんにも、話を聞いたりして、
いつかちゃん知りたいという思いだけ残っていました。
白井晟一さんは、面白い経歴の方でした。
もしかしたら、一昔前の建築家さんは、
そういう方が多かったのかもしれませんが。
幼少期から書を嗜み、書家として、
また、本の装丁もしていました。
今でも見る、中央公論新書の装丁とか。
へえ~、びっくりです。
風貌は、ダンディなおじさまと言う感じ。
ちょっと、白洲次郎さんを思い出しました。
で、肝心な建築のお話。
やはり、ゆこもり好みでした(笑)
無味乾燥でなく、主張もしすぎず、
でも、しっかり白井イズムが感じられる。
構想に終わった”原爆堂”についての
模型や設計図が今回のメインだったのですが、
現実に出来ていたら、、、と思います。
ゆこもり的には、
”切妻の時代”と言われている建物が
すっごい気に入りました。
ちょうど今、谷崎潤一郎の”陰翳礼讃”を
読んでいるのですが、
そこに書いてあるような、
良き日の日本の和建築を
きっとうまく取り入れているんだろうな、
と感じさせてくれました。
やはり、作る人の全てが、造形物には出てきます。
勿論、白井さんのことは、全然知らないのですが、
何か哲学めいたものまで、感じさせてくれます。
作る”底”になにがあるのか、、、。
思わず、背筋がシャンとします。
建築メインの展覧会なので、
設計図ばかりで、
ある意味、つまらないかもしれませんが、
白井さんの書や装丁も見られますし、
無料なので(笑)、良かったら、是非。
そうそう、
以前ご紹介した、ゆこもりオススメの
白洲次郎・正子夫妻の旧宅 武相荘も
まあまあ近くなので、あわせてどうぞ~。
武相荘の回のブログはこちら。
↑
ポチッとしたら、じゃんじゃん書きます~
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