夭折と長寿と
今日の日曜美術館で
エミリー・ウングワレーについて
やっていました。
80歳近くから、キャンパスに絵を描き始め、
亡くなるまでの、8年間に3~4千点を描いたそうです。
以前にも、書いたかもしれませんが、
人間、始めたいと思ったときが、一番いい時、
ということを言った人がいます。
昨今、若いうちに才能を開花した人が持て囃されがちですが、
エミリーといい、グランマ・モーゼスといい、
高齢になってから始めて、素晴らしい才能を開花した人もいます。
あと、夭折した画家も、持て囃されがちですが、
長く生きて、終生書き続けた人のほうが、すごい、と思います。
勿論、夭折の画家の中には、早死にしたくてした人ばかりでは
ないので、ひとえに後世の、作家への切り口次第なのですが。
最近は、なんにしても、長く続けた人は
すごいなあ~、とつくづく思います。
続けていくことで、見えるものって、きっとありますよね。
オリジナリティーとは?
最近、作家さんとお話しする機会が、
多かったです。
そんな中、何が作家のオリジナリティーになるか、
という話によくなりました。
私は、”原風景”という言葉が好きです。
なんでもそうですが、その人が
原点に突き動かされて、作られたものには、力があると思います。
勿論、技術的なもので、作りたい欲求もあるでしょうし、
他のものもあるでしょう。
でも、”原風景”、つまり、なんでかわからないけど、
惹かれるものには、かなわない、気がします。
まあ、それは、簡単には見つからないことも多いので、
作り続けることが、肝要だと思います。
作り手は、手を休めない。頭で考えないで、手を動かして考える。
頭で考え始めたら、手を止めたら、作家としては”死”だと思います。
ちょっとお休みしている作家さん。起きる時間ですよ~。
早く起きないと、死んじゃいますよ~。
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